「尖閣管轄」の石垣市長、台湾で漁業者らと交流

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(宜蘭 14日 中央社)沖縄県石垣市の中山義隆市長(左)は13日、姉妹都市である台湾の宜蘭県蘇澳鎮を訪問、地元漁協と懇談した。漁業者は釣魚台(日本名:尖閣諸島)周辺での漁業権を主張、中山市長はこれを日本政府に伝えると約束した。

蘇澳鎮は台湾有数の漁港を有し、地元漁業者らは日本統治時代から釣魚台や八重山海域で漁を続けてきた。9月下旬に釣魚台海域に大挙押し寄せた台湾の漁船は、蘇澳漁協の所属だ。

同漁協の陳春生理事長(右)は、台日の漁民同士は海上で長年協力し合ってきたが、ここ10年あまりは海上保安庁が台湾の漁を妨げたり漁船を追い出すようになったとして、釣魚台周辺の海洋資源を台日共同で管理・利用できるよう希望。中山市長は、漁業者らの声を必ず日本政府に伝えると述べ、引き続き交流を深めていくことを呼びかけた。

石垣市は地元経済振興のため台湾との交流に積極的で、今回の市長訪台も、来年3月に開港予定の新石垣空港への定期便誘致が目的。8月には、日本名「ハジメ」で売り出し中の台湾の人気若手俳優・王傳一(ワン・チュアンイー)を、石垣出身者以外で初めて市の国際観光大使に任命し、台湾からの観光客呼び込みに期待をかけている。双方の姉妹都市関係は18年目。