ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は悔やんでいる。ダービーのことはまだ消化できていない。ただ、いつもの平静は保っている。それでも、言っておきたいことがあるようだ。

「不思議なジャッジだった。技術的に不適当だったね。我々は悪く扱われたと感じているわけじゃない。だが、我々の問題に審判という問題も加わった。昨夜の我々は、ピッチで見せたほどのものを得ることができなかったよ。試合をしたのは我々だけだった。その責任は我々にあるのではない。評価をするのは審判部門のトップたちだ。だが、各メディアの主審への採点はご覧のとおりだよ」

ガッリアーニ代表取締役は知られているコンセプトを繰り返している。

「(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督が考えなければいけない。彼の立場はまったく論じられていない。彼とは話をした。この状況からどう抜け出すかを見てみよう。セットプレーからの失点が守備組織の責任なのは明らかだ。チーム力はかつてほどではないが、現在の順位程度でもないはずだよ。上位に入るための戦力だ」

「(ケヴィン=プリンス・)ボアテングとロビーニョについては、答えない。監督がいる。私は代表取締役だ。メルカートへの介入? 今、それを考えるのは意味がない。今から1月までのたくさんの試合を戦うことを考えよう。(首位と)勝ち点12差というのは重い。予想外だ。(シルヴィオ・)ベルルスコーニ会長も残念に思っている。(アンドレア・)ストラマッチョーニ? 彼が言ったことやしたことには関心ない。彼が喜ぶのは理解できるよ。その意味では、私もよくやるからね」

一方、イタリア代表チームに合流したMFリッカルド・モントリーヴォは、ダービーについてこう振り返っている。

「とても落胆している。ダービーを落としたのは残念だ。僕らは良い試合をしたからね。でも、前進しよう。今は代表で大事な2試合がある。リーグ戦のことは2週間後から考えるよ。ジャッジ? 審判だって間違えることはある。僕らはもっと良い結果に値したから、残念だね」

なお、ミランはMFマッシモ・アンブロジーニに1試合の出場停止処分が科されている。ダービーで「テクニカルエリアを飛び出してピッチに入り、審判の判定にあからさまな抗議をした」ためだ。これにより、同選手はリーグ再開となる敵地でのラツィオ戦に出場できない。なお、ラツィオ戦ではMFナイジェル・デ・ヨングとFWジャンパオロ・パッツィーニが累積警告リーチの状態となっている。

また、クラブにはサポーターがピッチにペットボトルを投げ入れ、対戦相手に対する侮辱的な横断幕を掲げたとして、8000ユーロ(約80万円)の罰金処分も科された。