アーセナル会長、健全経営の維持を主張「プレーヤーを賢く選択する」
今夏、FWロビン・ファン・ペルシーやMFアレクサンドル・ソングといった主力を放出したアーセナルのピーター・ヒル・ウッド会長が、潤沢な資金を投入するライバルクラブとの違いを語っている。イギリス紙『メトロ』が伝えた。
クラブの方針について、「プレミアリーグでの我々の挑戦にもチャンスはある。今シーズン優勝できない理由は、私には見つけられない。2005年からトロフィーが獲得できていないことも心配していないよ。優勝できれば素晴らしいが、簡単なことじゃないからね。我々は強い意欲を持っているし勝利を求めている。だが、膨大なオイルマネーを投入する相手が周りにいなければ、違う道を通ってきていたかもしれない。我々がトライしているのは、プレーヤーを賢く選択することだ」と語ったヒル・ウッド会長。
アーセナルの背後にもアメリカ人実業家スタン・クロンケ氏の資金があるが、「一定のレベルでは太刀打ちできない。クロンケ氏がチェルシーやマンチェスター・Cのように資金を投入するつもりだとは思えない。それは彼が考えるクラブがとるべき方法ではない」との見解を示した。
さらに、「幸運なことに、アルセーヌ(・ヴェンゲル監督)はそれを理解してくれている。彼は経済学の学位を得ているからね。クラブがどうあるべきかも分かっている」とヴェンゲル監督への信頼を明かし、続けて「多くの人が不満を持ったとしても、クラブは持続可能な存在であるべきなんだ。いくつかあるクラブのように、我々は倒産するつもりはないからね」と語っている。