東日本大震災発生から1周年を迎えた3月11日、多額の義捐金などの支援に対する感謝を示す日本のCM放映が、台湾の主要テレビ局で始まった。台湾メディア・中国時報が伝えた。

 CMでは震災当日生まれた赤ちゃんやその両親、漁師、大工などの被災者が登場し、再建中の被災地での生活の様子を紹介した。同時に「台湾の皆さんの祈りのおかげで、わたしたちは元気になりました。支援ありがとうございました」といったメッセージを伝え、最後は「1杯のスープ、1枚の毛布。日本を包んでくれたぬくもりを、わたしたちはずっと心の中に置いておきます」という言葉で結んだ。

 テレビCMは11日から1週間放映される。テレビ以外にも、Youtubeなどの動画サイトや街頭スクリーンなどでも見ることができるという。日本交流協会台北事務所は「このようなCMを流すのは台湾だけだ」とし、日本が特に台湾市民による大きな支援に対して感謝していることを示した。

 記事はまた、今月16日と25日に台北市の中正記念堂で「日本文化の元気発信」と題した無料映画鑑賞イベントがあり、映画『フラガール』の舞台で震災の被害に見舞われた福島の温泉リゾート施設や、千葉県浦安市を題材にしたドキュメンタリー映画が上映されることを紹介した。(編集担当:柳川俊之)