J SPORTS Jリーグ中継担当プロデューサー・土屋雅史)


こちらは"J2・ラスト5試合の勝敗一覧(過去5年分)"の姉妹企画。
J1の時と同様に、
"J2・ラスト5試合のクラブ別得点者ランキング(過去5年分)"を
リサーチしてみました。
数字は現所属クラブで取ったゴールに限らず、
過去5年で記録されたゴールをJ1、J2問わず、合計しています。
ですので、JFL時代や地域リーグ時代のゴールは除外して、
あくまでもJリーグでのゴール数をカウントしました。

なお、データはマル数字がクラブでのゴール数における順位で、
名前の後がゴール数となっています。
では、以下クラブ別にランキング形式でどうぞ!

【札幌】

(1)河合竜二4
(2)内村圭宏3
(3)三上陽輔、近藤祐介2
(5)岩沼俊介、砂川誠、岡本賢明、岡山一成1

【水戸】
(1)常盤聡2
(2)尾本敬、保崎淳、吉原宏太1

【栃木】
(1)廣瀬浩二、リカルド・ロボ、水沼宏太、チェ・クンシク2
(5)大和田真史、高木和正、河原和寿1

【草津】
(1)アレックス3
(2)熊林親吾、萬代宏樹2
(4)中村英之、リンコン、有薗真吾、後藤涼、小林竜樹、柳川雅樹1

【千葉】
(1)大島秀夫6
(2)佐藤勇人、林丈統3
(4)青木孝太2
(5)米倉恒貴、藤田俊哉1

【FC東京】
(1)ルーカス9
(2)平山相太5
(3)鈴木達也、谷澤達也4
(5)永里源気、坂田大輔3
(7)森重真人、石川直宏2
(9)平松大志、中村北斗、羽生直剛、高松大樹、上里一将1

【東京V】
(1)平本一樹5
(2)井上平、巻誠一郎3
(4)河野広貴、飯尾一慶2
(6)菊岡拓朗、富澤清太郎、土屋征夫、森勇介1

【横浜FC】
(1)藤田祥史7
(2)カイオ5
(3)難波宏明、フランサ4
(5)高地系治3
(6)カズ2
(7)エデル、寺田紳一1

【湘南】
(1)田原豊3
(2)坂本紘司、アジエル、菊池大介、中村祐也2
(6)臼井幸平、松尾直人1

【富山】
(1)江添建次郎2
(2)朝日大輔、黒部光昭、関原凌河1

【岐阜】
(1)佐藤洸一7
(2)西川優大2
田中秀人、秋田英義、菅和範、嶋田正吾、橋本卓1

【京都】
(1)鈴木慎吾3
(2)秋本倫孝、中山博貴、工藤浩平2
(5)宮吉拓実、アライール1

【鳥取】
(1)加藤秀典、内間安路1

【岡山】
(1)近藤徹志2
(2)澤口雅彦、ストヤノフ、小林優希、山崎正登、白谷建人1

【徳島】
(1)西嶋弘之4
(2)倉貫一毅、島田裕介、杉本恵太、ペ・スンジン2
(6)エリゼウ、津田知宏、柿谷曜一朗、衛藤裕1

【愛媛】
(1)キム・シンヨン6
(2)ジョジマール、石井謙伍、赤井秀一3
(3)内田健太、大木勉、福田健二1

【北九州】
(1)小森田友明4
(2)冨士祐樹、森村昂太1

【鳥栖】
(1)豊田陽平7
(2)新居辰基5

【熊本】
(1)根占真伍4
(2)宇留野純3
(3)片山奨典2
(4)矢野大輔、吉井孝輔、ファビオ1

【大分】
(1)土岐田洸平、井上裕大、前田俊介2
(4)西弘則、イ・ドンミョン、森島康仁、宮沢正史1

全体のトップは9ゴールを挙げているFC東京のルーカス。
さすがシドニー五輪のブラジル代表です。
電撃的な現役復帰を果たした今シーズンも既に7ゴールを挙げていますが、
数字以上にチームへ与える影響力も大きく、
まさに優良外国籍選手を地で行くような活躍ぶりですね。

これに続くのが横浜FCの藤田祥史、岐阜の佐藤洸一、鳥栖の豊田陽平で7ゴール。
中でも豊田は2008年にも山形で昇格を決定付けるゴールを決めるなど、
やはり終盤戦に強いイメージ。
これは前回の勝ち点計算データと合わせて、
鳥栖にとっては心強いデータではないでしょうか。

個人的には岐阜の佐藤が気になります。
実働2年で7ゴールはかなりの確率。
最近はスタメンを外れることも少なくないものの、
ひょっとするとラスト5試合で爆発する可能性も。
ただ、岐阜の今後は岡山、草津、大分、富山、京都と
いずれも昇格争いに加わっていないチームばかり。
佐藤のゴール数は増えるかもしれませんが、
それがリーグに与える影響は残念ながら大きくなさそうです。

また、前回のデータで終盤戦の伏兵に挙げた熊本では
根占真伍が4ゴールでトップスコアラー。
しかし、その4ゴールの内の1ゴールは
2007年に優勝が懸かった浦和を日産スタジアムで沈めた1ゴール。
"熊本"の"根占"からも目が離せませんね。

あと、興味深いのは
昇格争いを繰り広げている札幌と徳島のトップスコアラーが
それぞれ河合竜二と西嶋弘之だったこと。
しかも河合は前節の熊本戦、西嶋も前節の千葉戦で
揃って決勝ゴールを決めている結果も
数字の意味を後押ししているような気がします。
この2人のセットプレー時やミドルにも是非注目してみましょう。

さあ、いよいよ残されたのはわずかに5試合。
今回出してみた2つのデータをちょっとした参考に、
是非最終盤のJ2も楽しんでいただけたら幸いです。

(土屋雅史)
「J SPORTS Jリーグブログ」より
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