大韓航空が、日本航空のパイロットの採用を検討していることが明らかになった。7日、韓国航空業界によると、韓国の各航空会社でパイロットが不足する中、日本航空のパイロットが職を求めて韓国に転職するケースが相次いでいる。複数の韓国メディアが報じた。

 大韓航空の関係者は、「日本航空から自社のパイロットを採用してほしいという要請を受けたが、採用するかどうかはまだ決定していない」と述べた。

 大韓航空はフライトが増加する一方、中国の航空各社にパイロットを奪われるなどパイロット不足に悩まされていた。大韓航空内部では90人程度が採用されるとの見方があり、現実となった場合は、同社のパイロット397人のうち23%が外国人パイロットとなる。

 これに先がけ、アシアナ航空は2010年11月、日本航空のパイロット15人を派遣形式で採用。格安航空会社(LCC)のチェジュ航空も、日本航空のパイロット2人を採用した。

 韓国メディアによると、これまで日本のパイロットは給与水準の違いなどから、韓国の航空会社に所属するケースはほとんどなかった。韓国の航空会社はパイロット不足の解消に向けて採用に積極的な姿勢を見せているが、外国人パイロットを受け入れるための雇用体制の整備など、韓国の航空会社が解決すべき問題は多いとしている。(編集担当:新川悠)