ミランMFアンドレア・ピルロは、途中出場になると考えられるが、次節サンプドリア戦で招集されるのがほぼ確実だ。まずは右もも、そして2月に右ひざのじん帯と、今季は2度に渡る大ケガに苦しめられ、出場機会が限られたピルロだが、2週間前からチーム練習に復帰している。

ピルロが復帰するとなれば、マッシミリアーノ・アッレグリ監督はやや悩まされることになるだろう。彼はピルロの負傷を受け、ミランを首位に立たせた有効な解決策を見つけ、チームを再構築してきたからだ。

MFジェンナーロ・ガットゥーゾとMFマシュー・フラミニの選択を除き、アッレグリ監督は前節フィオレンティーナ戦と同じ中盤でサンプドリア戦に臨むと見られる。アンカーの位置からMFマルク・ファン・ボメルを外すことは難しく、10歳若返ったかのようなMFクラレンス・セードルフを外すのは、さらに難しいことである。

一方で、契約満了を迎えるピルロの心情も理解する必要があるだろう。彼はシーズン後にミランを退団する可能性があり、これはユヴェントスやチェルシー、ローマといった多くのクラブを喜ばせている。問題はお金だ。ピルロは現在、FWズラタン・イブラヒモビッチに続く600万ユーロ(約7億3000万円)の年俸を受け取っており、アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役が望む400万ユーロ(約4億8000万円)という上限にそぐわない。

いずれにしても、ピルロの復帰は、イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督にとっても良いことだ。同監督はEURO予選のスロベニア戦後、「ピルロはアンカーとして以外にもプレーできる。(チアゴ・)モッタと一緒にプレーできるよ。トップ下としてもね。このフォーメーションでは、ポジションはそれほど厳密ではない。ミランでも彼は中盤左サイドでプレーした」と話している。