3月11日に東北地方を中心とした大地震が発生して以来、日本の自衛隊の主力部隊の大半が出動し、災害救援活動にあたっている。新華網は、今回の対応を通じて自衛隊の総合戦闘能力を「80点」と高く評価した。

 新華社の記事は、「冷戦以来、日本は平和国家として歩んできたが、これは日本が戦争への備えをしていないという意味ではない。今回の地震の救援活動には、自衛隊の平時の戦闘能力、特に長期間平和状態にある中での戦闘準備レベルが反映されている」としている。

 そして、「自衛隊の高い戦闘準備意識は、日ごろの各基地における歩哨のチェックの厳しさなどからも見てとれる。今回の災害への対応で自衛隊は素晴らしい働きを見せたが、これは日ごろから突発事態に備えた準備が着実に行われていることによる。今回は各方面から部隊が出動したが、部署間の調整によって冷静な対応がとられた」と評価した。

 また、現代の戦争では様々な事態に対応するため武器の多様化が必須だが、自衛隊では緊急時、各部隊がただちに武器庫から生命探知機、ガス探知機、小型削岩機などの専門的な救援装備を取り出すことができる。さらに、平素から実戦を想定した演習に重点を置いているほか、消防、救護、防犯地震災害対応、SARS対策など、地方自治体が実施する様々な救急訓練にも参加していると、自衛隊の訓練ぶりを紹介した。(編集担当:中岡秀雄)



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