フランス代表が一次リーグ敗退を喫してから1週間。国民もそろそろショックを忘れ、純粋にW杯を楽しんでいる。ただ、カメルーン、コートジボワール、アルジェリアといった、フランス生まれやリーグ・アン在籍の選手が多いチームも大会から姿を消した。そんな中、デンマーク戦での日本に好感を抱き、声援をおくるフランス人が少なくないようだ。

 日本がデンマークを破った一戦を報じたインターネットのニュース記事には、悪いイメージを残した自国代表との対比で日本を称賛するコメントが相次いでいる。

「レ・ブルー(フランス)には失望したが、まだもうひとつブルーが残っていた。サムライ・ブルー! これからは日本を応援する」

「(サッカーが集団のスポーツだということを見せたい、という岡田監督の言葉に対して)我々のブルーがこれを聞いたら、全員ハラキリしないといけないね」

「意欲、団結、個人技、どれをとってもフランス代表に欠けていたものをこのチームはもっている。脱帽」

「サッカーで大事なのは、汗でユニフォームを濡らすことだとあらためて教えられた。ブラボー、“レ・サムライ”!」

 選手個人に対しては、本田のプレーに驚嘆し、松井の“復活”を喜ぶ声が多い。