日本テレビ系列『SUPERうるぐす』では、2夜連続SPとして元日本代表監督イビチャ・オシム氏の独占インタビューを放送した。

18日放送分の前編に続き、19日の放送では、日本代表の話題はもちろん、岡田武史監督との知られざるエピソードも紹介された。

放送の冒頭、「一番好きな日本人選手」を訊かれたオシム氏は、「コウキ、ミズノ」と返答。セルティック所属・水野晃樹の名を真っ先に挙げ、「彼は日本人選手が持っていないものを持っていた。全ての場面でトライして、リスクも冒せていた」と、その理由を明かす。

また、「世界一だと思う選手」については、「ジェラードだ。今はね。知性がある」と即答。「C・ロナウドでは?」と聞き返されるも、「メディアにとってはよい選手だが、違う」と反論した。

そして、話題が日本代表のことに移ると、岡田監督が掲げた「W杯ベスト4」という目標に、「なぜ、岡田監督がそう言ってはいけないんですか?」と逆質問をしたオシム氏は、「信じなければ、達成することもできません」と説いた。

さらに、2年前、急性脳梗塞で倒れた後、入院生活を余儀なくされたオシム氏のもとへ、岡田監督がお見舞いに訪れたというエピソードが明かされ、「全てを話しました」というオシム氏。「(病室で、岡田監督は)“日本人のメンタリティを考えるのがとても重要だ”と話していました。例えば、一人の選手が悩むと、他の選手にも影響する。答えを探し続けています」と語り、「日本は他の分野のレベルが高いのに、なぜサッカーのレベルが高くないかという答えをね」と付け加えた。

だが、そんな岡田監督の悩みをよそに、「(日本人選手は)メンタルは強い筈。素質がある筈です。メンタルが強くなければ、切腹はできません。神風もできません。メンタルは日本人の強み、それを知るべきです」と断言するオシム氏であった。