人気キャラクター”ハロー・キティ”に韓流ドラマの「冬のソナタ」「チャングム」などのイメージを無断使用したとして、韓国で版権保有している5社がサンリオコリアなどに訴訟を起こした。2008年5月18日確認された情報によるものだ。

”ハロー・キティ”の韓国内事業権者サンリオコリアとキャラクター事業代行業社デッカリオが「冬のソナタ」「チャングム」「朱蒙」「黄真伊」などのドラマのイメージを無断で使用したとして訴えられた。

訴訟を起こしたのは、ドラマの版権を持つ韓国放送(KBS),文化放送(MBC)と製作及びキャラクター事業代行社である オリーブナイン,フィワンエントテインモント,油性グローバルだ。

訴状によると
「デッカリオはインターネットで『冬のソナタ』『チャングム』『朱蒙』『黄真伊』の名称を使用しながらハローキティ商品を販売し、オフライン売り場では『冬のソナタ』のキャラクターを無断で用いて商品を販売した」
「一般消費者にハローキティの商品が『冬のソナタ』のキャラクター商品と思わせ、大きな不当利益を得た」
また、デッカリオは2004年からキャラクター無断使用と販売を行っているとし、サンリオコリアに関してはデッカリオのキャラクター無断盗用を容認した可能性があり被告に含めた。
といった主張をしている。

韓国放送(KBS)はすでに、ソウル中央地方裁判所にサンリオコリアとデッカリオを相手取り損害賠償請求を行っている。
検察の捜査によってサンリオコリアの売り上げ額が明らかになれば、請求額は100億ウォンを超えるとみられており、韓国のキャラクター関連訴訟では最大規模となりそうだ。

中国での”ディズニーランドもどき”が以前話題になったが、キャラクターがいまいちそっくりではなく、”お笑い”報道の方が多かった。もちろん著作権侵害で訴えられているが。
今回の件では”ハローキティ”の本家日本とは関係ないところでキティちゃんが訴えられる側となっているのがすっきりしない。
アニメ、キャラクター大国の日本としては”知的所有権の先進国”であるように注意が必要だ。

(編集部:TAKESHI)