15日付のル・パリジャン紙によると、リーグ・アン、メッスのMFミラレム・ピヤニッチのリヨン入りが濃厚になってきた。

 昨シーズン、リーグ・ドゥ(2部)で優勝し再昇格を果たしたメッスだが、今季はあと1試合を残してわずか4勝とまったくふるわず最下位。来季は再び2部での出直しとなる。その中で唯一、異彩をはなったのが今季プロデビューした18歳のピヤニッチだ。惜しくも受賞は逃したが、リーグ・アンの最優秀新人賞にノミネートされた。シーズン終了後のリーグ・アン移籍市場の目玉のひとりと注目されている。

 ピヤニッチは、生まれ故郷のボスニアで戦渦に遭い、幼少期にルクセンブルグに移住して国籍を取得したが、現在は祖国ボスニア・ヘルツェゴヴィナの代表に選ばれている。

 レキップ紙によると、ピヤニッチは先週9日、リヨンで行われたフランス杯準決勝を観戦し、リヨンのオラス会長、ラコンブ会長顧問と接触した模様。これまでピヤニッチには、バルセロナ、レアル・マドリー、インテル、ACミラン、PSV、リバプール、バイエルン・ミュンヘンなど錚々たるクラブが関心を寄せていると報じられたが、本人はフランスに残ることを希望している。リーグ・アン随一の実力と財力を誇り、本人も意中のクラブであることを隠していないリヨンが将来の司令塔候補獲得に一歩リードした感がある。

 ル・パリジャン紙は、移籍金700万ユーロ(約11億3800万円)、5年契約でまとまりそうだと伝えている。