先日ファンキー通信で「カジテツ姫」なんていう言葉をご紹介しましたが、「NANO(ナノ)主婦」という言葉はご存じですか? コレ、自分の人生に関心が低く消極的・・・と、そんなネガティブ路線まっしぐら(?)な主婦たちの新しい呼称なんだそうです。

 「NANO」とは、「ノー・アクション・ノー・オブリゲーション(行動せず義務を果たさない)」という英語の略。主婦層を専門としたマーケティング会社であるハー・ストーリィ社長の日野佳恵子さんが名づけ親なんだとか。典型的なタイプは40代前半の専業主婦で、未就学児童・小学低学年の子供を持つ母親。何事にも積極的になれず、家計管理や子供の教育、家事などにも無関心。「自分はこうありたい」という自己実現意欲も低いんだそう。

 「心理的引きこもり状態とも言えますね。“妻”として“母”として頑張っていたけれど、ふとわが身を振り返ると、“私には何もない”、“私は母でしかない”という気持ちになり、自分の存在を肯定できなくなってしまうんです」(株式会社ハー・ストーリィ 広報宣伝チーム 藤森京子さん)

 NANO主婦は、結婚当初の意欲・愛情に満ち溢れた時期の人には存在せず、主婦生活が長くなった40代を中心として世帯収入に関わらず存在する。ファッションへの関心や美容関連商品への興味もなく、夫に対するパートナー意識が低いのも特徴的なんだそう。

 「夫と心の通わない関係が、NANO主婦増加の背景にあると推測されます。夫婦の信頼関係、協力関係、なにより“自分を無条件に認めてくれる”夫の存在は、子供に対して積極的に愛情を注ぎ、自分自身を見つめ、自信をもって未来に挑戦するエネルギーに欠かせないものなんです」(同)

 「○○さんの奥さん」、「○○君のお母さん」と呼ばれるのも、嬉しかったのは最初のうちだけ〜なんて話もよく聞きますが、母といえば未来の担い手を産み育てる重要な存在。「ママ」、「お母さん」じゃなくって、たまには新婚の時のように名前で呼んであげる、、誕生日を祝ってあげる・・・など、日頃から労いの気持ちをこめて、大切にしてあげてくださいね、お父さん!(清川睦子/verb)

■関連リンク
主婦ナビ6+1(セブン) - 文中コメントを寄せた株式会社ハー・ストーリィーが運営するWebサイト
NANO主婦 - NANO主婦に関するプレスリリース
【ファンキー通信】ニート事情に変化? 「カジテツ姫」って何? - 「カジテツ姫」を取り上げた記事

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