皆SUVやミニバンだからそれがイイと思ってません? 不人気だけど見直すべき3ジャンルのクルマとは
人によっては圧倒的メリットあり!
ここ数年、圧倒的な人気ジャンルに成長したSUVやいざという時に多人数乗車が可能ということで相変わらず高い人気を誇るミニバン。どちらも決して手ごろな価格ではないものの、街中で見かける機会の多い人気ジャンルの車種となっている。
一方で、一時代を築いたセダンやステーションワゴンといったジャンルはどちらかというと不人気となりつつあり、あのトヨタが「セダンの復権」と銘打った車種を登場させるほどとなっている。しかし、そんな不人気となってしまったジャンルにも当然いいところはたくさんある。そこで今回はそんな不人気ジャンルを見直すべく、良い点をピックアップしてみたい。
1)セダンの良いところ
セダンの良いところはやはりフォーマルな雰囲気だろう。日本のショーファードリブンであるセンチュリーをはじめ、高級車と呼ばれる車種のほとんどがセダンタイプであることからもそれは明白だ。
もちろん、国産車だけではなく、メルセデスベンツSクラスやBMW7シリーズなど、欧州ブランドも多分に漏れずだ。
また、セダンというボディ構造はリアに独立したトランクルームがあることで、ボディ剛性はもちろん、静粛性に関しても有利となっている。リアに大きな開口部を持つミニバンやSUVはどうしてもこの点で劣ってしまうのである。
ミニバンやSUVだけが積載性に優れるわけじゃない!
2)ステーションワゴンの良いところ
ステーションワゴンの良いところはなんといってもその広い荷室スペースだ。長尺のものでも難なく飲み込んでしまう点は使い勝手という点でも優れていると言える。
しかし、そんなことはSUVでもミニバンでも可能ではないか、と思われるかもしれない。ただ、SUVやミニバンと決定的に違う点として重心が低いことが挙げられる。つまり、動力性能的にステーションワゴンの方が優れているということである。
もちろん、SUVやミニバンにもスポーティな味付けのモデルは多々あるが、やはり気持ちの良い走りを楽しむのであれば、重心の低いステーションワゴンのほうが勝るというのは走り好きな読者の方ならおわかりいただける点だろう。
3)軽セダンの良いところ
SUVやミニバンとは直接接点はないかもしれないが、軽自動車のなかでは圧倒的に背の高いスーパーハイトワゴン軽が人気を集めている。一方で、往年のミラやアルトのような軽セダンと呼ばれるジャンルは風前の灯火となっている。現にミラはラインアップから消えてしまった(ミラの名前を冠するイースやトコットはあるが)。
そんな軽セダンの魅力は何と言ってもシンプルなこと。スーパーハイトワゴンになると両側スライドドアや後部座席用の快適装備、豊富なシートアレンジなどがマストとなるため、どうしても高価になりがちだが、シンプルな軽セダンであれば、そういった装備がない分だけ安価となる。
そのため、少ない負担でクルマを所有できるという軽自動車本来の恩恵を受けることができるモデルと言えるのである。