逮捕は芸能界や音楽界に衝撃を与えた(C)日刊ゲンダイ

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■確信に近い情報

ピエール瀧には以前から奇行情報…マトリはなぜ“今”動いた

「あの人、ラリっている」と、かねて、そんな証言が芸能界にはあった。麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕されたミュージシャンで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者(51)。関東信越厚生局麻薬取締部(麻取)が東京都世田谷区の自宅や車を家宅捜索し、任意同行で尿検査したところ、コカイン陽性反応を検出。瀧容疑者も「コカインを使用したことに間違いありません」と容疑を認めている。

「麻取は長年の調査、内偵によって、確信に近い情報を得ていたのでしょう。瀧容疑者のような有名芸能人ならば、家宅捜索しても出てこなかった、尿検査もシロでは、済まされない。瀧容疑者がNHK大河ドラマ『いだてん』出演中のタイミングといい、狙い澄ました逮捕劇に見えます」(ドラッグに詳しい週刊誌記者)

■携帯分析で入手ルート解明へ

 麻取は瀧容疑者の携帯電話などを押収し、入手先や入手ルートを調べていく。そのため芸能人の逮捕者が続く可能性もあり、芸能界の薬物汚染事件の様相も呈す。

「ここ数年、六本木周辺のクラブなどでドラッグを売りさばく外国人の摘発が相次いでいて、日本の売人と相まって蔓延の兆しが指摘されていました。背後に密売組織の存在も見え隠れしているようです。2020年東京五輪へ向け、取り締まり強化が言われているし、瀧容疑者は見せしめ逮捕という側面もあるのではないか」(前出の週刊誌記者)

 芸能界とドラッグ。コカイン禍では過去に俳優の故・勝新太郎、女優の高部あいらが逮捕されている。海外に目を向ければ、デビッド・ボウイ、チャーリー・シーン、パリス・ヒルトンら、数え切れないほどで、古くは解散した人気バンド、モトリー・クルーのメンバーらが常習していたとされる。映画「スカーフェイス」など、コカインの白いラインを鼻から吸引する場面は何度も描かれてきた。

 有名芸能人はドラッグの売人たちに上客と見られ、狙われやすいとの説もある。金持ちで、払いが良い上、口が堅く、顧客になると、長く儲けられる。芸能人も安易に手を出して捕まったりしないよう入手先には気を配る。そのため信頼できる紹介者やコネクションを求め、かくして密売ルートが構築されていくようだ。

■新井浩文との親密関係

 では、瀧容疑者のルートはどうだったのか。冒頭の証言は瀧容疑者所属のバンド「電気グルーヴ」のメンバーと付き合いのあった元女優によるもの。

「瀧容疑者はミュージシャンに俳優とジャンルをまたいで多くの有名人と幅広く交流していました。いまネットで話題となっているのが、先に強制性交の疑いで起訴された新井浩文被告との関係です。瀧容疑者と新井は2015年のNHKドラマ『64(ロクヨン)』で共演し、新井がレギュラー出演していたBSの『美しき酒呑みたち』にもゲスト出演している。新井はツイッターで女優を中心に、瀧容疑者と3人で写った写真を投稿し『両脇犯罪者じゃないよ』とのコメントを載せていたんです。こうした付き合いがそこかしこに見られ、さまざまな臆測を呼んでいます」(スポーツ紙芸能デスク)

 芸能界を揺さぶる薬物スキャンダルの幕開けとなるのか――。