アズムン(20番)の振る舞いが発端となり乱闘となった両軍。長友は羽交い絞めを受けた。 (C) AFC

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 現地時間1月28日、UAEのハッザ・ビン・ザイードスタジアムで、アジアカップの準決勝が行なわれ、日本代表がイラン代表を3-0で破り、8年ぶりのアジア制覇に王手をかけた。

 試合後、その結果以上に大きな騒動に発展しているのが、イランのエースであるサルダル・アズムンの“蛮行”だ。

 この試合で日本の若きCB冨安健洋から執拗なマークにあったアズムンは、満足のいくプレーが出来ずにフラストレーションを溜め込むと、76分には室屋成とピッチサイドで競り合った際、相手の耳を手でひっかくようなしぐさを見せるなど、徐々にそれが態度にも表れるようになる。

 そして、試合終了間際にストレスが爆発してしまう。

 後半アディショナルタイムの90+1分に原口元気の決定的な3点目が生まれた後のリスタートの時だった。試合が再開される際、センターサークルの外に立っていたアズムンは、傍にいた大迫勇也の足を踏み倒したのだ。
 

 この蛮行と言うべきアズムンの振る舞いに、当然、日本の選手たちは怒り心頭。主審や吉田麻也が制止に動いたが、収まる気配もなく一気に両軍の選手が掴み合う乱闘騒ぎに発展すると、騒動の発端となったアズムンも柴崎岳の顔を押しのけるなどの行動を続けたのである。

 試合終了直後、アズムンへは非難の声が殺到。AFCの公式ツイッターアカウントには、「スポーツマンシップはどこへ行った?」や「愚かなファウル」といったファンのコメントが相次いだ。

 そんななか、試合から2時間後に冷静さを取り戻したアズムンは自身のインスタグラムを更新。「いつも支えてくれる仲間たちにありがとう。そして代表チームをいつもサポートしてくれているファンに愛していると伝えたい」と綴ったうえで、最後に謝罪の言葉で結んでいる。

「僕は本当に自分を恥じている。本当に申し訳ないことをしてしまった」

 ロシアの強豪ルビン・カザンで活躍して今大会の目玉選手でもあったアズムン。その振る舞いは許されないものであったが、24歳と若いだけにこの苦い経験を経て大きく成長してもらいたいところだ。

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