「HUNTER×HUNTER」にほぼ文字だけのページが出現!「とうとう絵が消滅」「冨樫が絵を置き去りにした」と話題に
『週刊少年ジャンプ50号』(11月12日発売)に掲載された「HUNTER×HUNTER」(冨樫義博=作)の最新話には、ほとんど文字だけのページが出現した。元々、ストーリーが複雑で文字数が比較的多い漫画ではあったが、ネットでは「とうとう絵が消滅してますけど」「冨樫さんは絵を置き去りにした」と話題になっている。
約半年の休載を経て、9月22日に連載を再開した同作。現在は、暗黒大陸に向かう船の中で、カキン帝国の次期王の座を巡って、王位継承戦が行われている。
キャラクターの1人が9コマに渡って考察を展開 「もう小説でいいよね」
王位継承戦では、14人の王子とその私設兵、王子に雇われたハンターのそれぞれが念能力という特殊な能力を使って戦う。最後に生き残った王子が、王位を継承するというルールだ。
誰がどのような念能力を持っているのかお互いに分からず、また自分自身の念能力を発動させる条件があることがある。そのため相手がどのように行動するのか緻密に計算し、頭脳戦の様相を呈している。
第1王子ベンジャミンの護衛・リハンは最新話で約1.5ページ・9コマに渡って、今後の行動についての思案を繰り広げた。思案の最初の方ではまだリハンの横顔が描かれていたものの、後半になると、絵も背景もなく、ただ文字だけが並べられている。
「(前略)敵の能力を知る能力、敵の能力を打ち消す能力、敵の能力を奪う能力等、私と同様相手の念能力に対抗するタイプの能力が多く発現するのは必定!手をこまねいている程リスクが高くなる…!動くなら早い方がいい(後略)」
文字だけでのコマは他のページにも複数ある。こうした表現について、ネットでは、「挿絵の多い小説」「もう小説でいいよね」といった声が上がっている。また設定があまりにも複雑なため、「漫画で頭使いたくない」「もうわかんない」といった嘆きも散見された。
過去には、見開きページが丸ごと日記に費やされたことも
同作では、適当な作画がジャンプに掲載され、単行本で修正されることも何度かあった。特に186話から318話に掛けて展開されたキメラ=アント編では、きちんとペン入れをしていないのではないかと思われるようなラフな絵がしばしば掲載されていた。
そのため「別にネームが多いのは個人的に全く気にならんが画がないのはいかがなものかと」という意見も出ていた。ラフなものでも構わないから、なんらかの絵がほしいということだろう。
しかし冨樫義博さんは1995年から1997年に掛けて連載された『レベルE』で見開きをまるごと日記に費やすということをしている。そのため冨樫作品の読者の中には「今更驚かん」という人も少なくなかった。