ポドルスキに聞いた!「ワールドカップ」「日本代表」「スパイク」

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今年、明治安田生命Jリーグでの2シーズン目を迎える元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ。

鳴り物入りでJ1のヴィッセル神戸へ加入した昨シーズンは、デビュー戦でいきなり2ゴールを決めたものの、15試合の出場で5ゴール。この成績は誰よりもポドルスキ自身が満足していないに違いない。

そんな彼が、今年ロシアで開催されるFIFAワールドカップや、日本サッカー、さらにスパイクについて率直に語った。

――ワールドカップでもっとも重要なものは何ですか?

一つの物事ではないね。チームスピリットは重要だ。ドイツは常にこれを備えていた。クラブで良いシーズンを過ごせたかどうかにかかわらず、一度メンバーに入れば、もっとも重要なのはチームのエネルギーなんだ。全員がトーナメントに備えるために団結する。その時、特別なものを感じるんだ。そして、大会のことだけに集中する。ワールドカップのような大会の間には、何が起こっても不思議ではない。そして、少しの運も必要だ。でも、チームスピリットが違いを作るよ。

――日本はグループステージを突破できる?

もちろんだ。あのグループには有力な候補はいないよ。簡単ではない。なぜなら、ポーランドは強いし、コロンビアもそうだ。コロンビアは南米予選を突破している。多くの激しい試合が行われ、わずかなチームだけが本大会に進めるところだ。どちらの試合も日本にとっては簡単なものにはならないだろうね。

――日本の選手については?

日本にはヨーロッパでプレーしている多くの選手がいる。そして、彼らはそこで経験を得ている。また、Jリーグにもいい選手がいるよ。おしなべて言えば、日本人の選手はいいアスリートで、技術的にはとても高いものを持っている。彼らの強さはチームスピリットと団結だと言えるよ。ワールドカップは彼らにとって大きなステップだ。なぜかと言えば、アジア予選の試合はそれよりずいぶん簡単なものだからね。したがって、夏のロシアでうまくやりたいのであれば、しっかりと準備をしていくことが必要になるだろう。

――スパイクの重さは、どれくらい重要ですか?

僕にとって、スパイクが軽いことは非常に重要だ。いつもそうだった。これは、僕が『アディゼロ F50』を愛する理由でもある。『F50』がもっともお気に入りのadidasのスパイクだけど、今は『エックス』を履いているよ。このスパイクを履くことは、理にかなっている。僕はパワフルで強い選手だから、軽いスパイクが必要なんだ。ぴったり合っているよ。

――スパイクのカラーについてはどう思いますか?

新しい『エックス』のカラーは素晴らしい。なぜなら、これは僕のカラーだからね。赤と白は、僕の故郷であるケルンのシンボル。最高の街だよ。そしてまた、僕のクラブである1.FCケルンの色だ。キャリアを始めた場所だね。白のスパイクはいつも素晴らしい色だ。僕の見解ではね。これはadidasが作ってきたものの中で最高のカラーだよ。

――通常どんなスタッドをつけていますか?

90%は通常のFG(※ファームグラウンド向けアウトソール)を使っているね。常に基本的なadidasのスタッドを使っていた。いつもそれで快適だったよ。時々インソールを一つ薄いものに変えているね。するとより心地よくなるんだ。

――スパイクに関して、特別な思い出は?

すべてのゴールが特別だよ。そして、adidasのスパイクを履いて多くのゴールを決めてきた。

特別な記憶の一つは、EURO2012だね、ドイツ代表での100試合目でゴールを決めたんだ。あの大会初めてのゴールでもあった。デンマークが相手だったね。僕はオレンジとブルーの『F50』を履いていて、100試合目を祝うためのカスタムメッセージを入れていたよ。だから、これは特別なadidasのゴールだと言えるんだ。

もう一つは、イングランド戦でのゴールだね。あれはパワフルなシュートだった!試合はドルトムントで行われた。代表チームでの最後の試合だよ。絶対に忘れられない。ドイツ代表での130試合目で、49ゴール目だった。

ケルンに近い街で、故郷から来てくれた無数のファンの前だった。彼らとともにあの瞬間を祝えたことが、あのゴールを特別なものにしてくれた。

ポドルスキの代表ラストゴールは、ファンによって2017年のベストゴールに選ばれたという。

32歳のストライカーが今シーズン、日本でどんなプレーを見せてくれるか。

2月23日の金曜日に行われるJ1開幕戦、サガン鳥栖対ヴィッセル神戸の試合を楽しみにしたい。