トヨタ「RAV4」(写真: 米国トヨタの発表資料より)

写真拡大

 米国での自動車販売が好調のトヨタだが、世界的SUV人気の中、セダン「カムリ」より売れているのが「RAV4」だ。過去、日本でもヒットした車なのだが、2019年フルモデルチェンジの際に、日本に再投入されるようだ。

【こちらも】トヨタ・カローラはもう大衆車じゃない? 本当に3ナンバー化されるのか?

■日本でもヒットしたコンパクトSUV

 東京モーターショーでも話題になった、「RAV4」が発売されたのは1994年のこと。当時はクロスオーバーSUVの先駆けでもあり、5ナンバーサイズのコンパクトでキュートなスタイリングがウケて大ヒットとなった車である。2013年に4代目「RAV4」が欧米に投入されたのだが、北米需要に合わせてボディサイズを大きくしたことや、後発のライバル車、ホンダ・CR-Vやスバル・フォレスターに攻勢をかけられ、日本ではお蔵入りになってしまっていた。

■実は世界的に人気の「RAV4」、米国でも

 世界的に人気となってきたSUVだが、その中でも「RAV4」は、北米はもちろんのことアジア、アフリカなどでも販売され、世界200カ国以上で使用されている。トヨタの世界戦略車でもある。

 直近でも、米国ではセダンの「カムリ」よりも販売が好調だという。トヨタの市場シェアが2017年の7〜9月期は2009年以来となる15%に達したが、それに寄与しているのが、この「RAV4」の販売が好調であることのようだ。

■日本発売を心待ち

 世界中でそんなに大人気のクルマが、家元の日本では発売になっていないというのはちょっと悲しい気がする。2019年の発売が待ち遠しい。

 車格的には、CH-Rとハリアーの中間になるであろうか。CH-Rではちょっと手狭、ハリアーでは走破性能に物足りなさを感じるというユーザー層にウケそうである。コンパクトな本格SUVを望んでいるユーザーなら、きっと気に入るだろう。3ナンバーであるが、人気車種が次々と3ナンバー化されていく中、徐々に違和感はなくなってくると思われる。

 CH-Rの上位機種ということで、TNGAのアーキテクチャーを採用してくることは間違いなく、より堅牢で扱いやすく、デザイン的にも内装、外装ともに洗練されたクルマに生まれ変わって、日本に再上陸するのではないだろうか。期待したい。