雑音が気になる場所で集中したい時やひと眠りしたい時、耳栓を使うことがある。気になる音を消してくれるのはいいけれど、大事な人の声や放送まで聞こえなくなるのが困りものだった。そんな悩みを解消した耳栓があると聞き、早速試してみた。耳栓の名は「エアトースER」。


付属のヒモがついていたので結んでみたが、ヒモなしでも使えるらしい。見た目はカナル型のイヤホンのようで、普段からイヤホンを使っている人なら特に違和感なく装着できるはず。



夜の東京駅で試してみた


ちょうど新幹線に乗る用事があったので東京駅で試してみた。時刻は夜の8時ごろ。帰宅ラッシュのピークは過ぎたけれど、まだ人通りは絶えず、靴音やスーツケースの移動音、お土産屋さんの声など雑音は多い。それに駅員のアナウンスが重なるので、結構な騒音になっている。そこへ装着すると……。


おお! 雑音がはっきりと小さくなったのがわかる。個人的な体感で人通りが3割ぐらい少なくなった感じ。なのに、写真を撮ってくれた友人の「じゃあ撮るよー。はいチーズ」という声はちゃんと聞き取れた。記念写真でもないのに「はいチーズ」はないと思ったが、そう心の中でつっこめたのも、人の声はちゃんと聞こえたからだ。ちなみに駅内のアナウンスも割とはっきり聞き取れた。

新幹線で試してみた


夜の新幹線。しゃべっている人は少ないが、弁当を食べている人、新聞を読んでいる人、パソコンを打っている人など、走行音以外の音も結構ある状態。神経質な自分はこの状態ではちょっと眠れないかも……。そう思いながら装着。


ここでも雑音が小さくなったことを実感できた! 走行音はやや聞こえるものの、あまり気にならないレベル。これ余裕で寝れるな。
車内アナウンスは聞こえるから安心だ。ただ、ワゴンの売り子さんの声は近くに来ると聞こえてしまうが、これもコーヒーやビールが欲しい時にワゴンを逃さないからいいのだ!

秘密は特殊な防音技術にあり


人の声はそのままに雑音だけを小さくしているのは、特許を取得した防音技術にある。「エアトースER」には特殊な穴が開いており、これによって人が騒音と感知する領域の音のみ小さくし、人の声の領域の音を聞きやすくしている。特に電気のこぎりの音のような耳障りな高音の減音に威力を発揮するそう。


ちなみにこの「エアトースER」は耳に優しい素材が使われており、指でつぶせるほど柔らかく、耳が疲れにくい。


耳に入るイアピースは市販のものと交換が可能なので耳の大きさに合わせて付け替えられるほか、汚れたら交換もできるのが嬉しい。


カラーバリエーションも様々。目立つ色を使えば紛失防止に役立つかも。これから、外出先で集中して仕事をしたいときや出張のときは必ず持っていくことに決めました。


水色とかピンクが可愛くてよさそう。
(金山 靖)