2016年は飲みますか? (写真はイメージ)

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ことしもボジョレー・ヌーボー解禁の日が近づいて来ました。2016年は11月17日です。店先にボトルが並ぶと、ああ冬が始まったな...と感じます。あなたはことし、フランスからやって来た新酒ワインを飲みますか?

2004年を境に輸入量は減少

アサヒが10月にインターネットで行なった調査によると、今年もボジョレー・ヌーボーを「必ず飲む」「飲みたい」と回答した人は、45.5%となりました。

「毎年、家族と味の意見を言いながら楽しく飲んでいる」(50代女性)
「クリスマスや正月に飲むワインは、ボージョレにしている」(70代男性)

など、根強いファンがいるようです。

ところが実は、ボジョレー・ヌーボーの輸入量は2004年を境に減っています。昨年の輸入量はピーク時の45%減だったとか。

ワインの人気がなくなった? いえ、その逆です。ボジョレー輸入量の減少の大きな理由は、ワインが日常的に飲まれるようになったからでしょう。

ワインは、「新酒が出たぞ!」とお祭り気分で年に1度だけ飲む"特別なお酒"ではなく、月に数回、テーブルに登場する"いつものお酒"なのです。

普段着のお酒になったワケ

実際に、調査でも約6割の人が「月1回以上」飲むと答えています。さらに「週1回以上」飲むと答えた人は、男性31.6%に対して女性は35.7%と4.1ポイント高くなりました。一般的に飲酒の習慣は男性の方が高めですから、ワインは女性から強く支持されているお酒と言えそうです。

自宅でワインを飲むのは「ホームパーティーのとき」が39.9%で1位でしたが、「週末・休日に」が37.9%、「和食・洋食限らず食事のとき」が28.8%と、普段のお酒になったことがわかります。

人気の産地は、1位が日本、2位フランス、3位チリ、4位イタリア、5位スペインという結果になりました。日本ワインは、価格が高いイメージでしたが、品質が向上しコスパが良くなって来ました。国産という安心感もありますね。

3位のチリのワインは、びっくりするほど安いのにおいしいと評判を集めています。地中海沿岸国を抑えて、チリは日本のワイン輸入国トップ。これにはワケがあって、2007年に締結されたEPA(経済連携協定)により、関税が大幅に軽減されているためです。

うれしいことに、2019年にはなんと間税ゼロになる予定ってご存知でしたか? もっと手軽に飲めるのかと思うと、今から楽しみですね。