ことの発端は、iPhone 7に新たに追加されるという、Suicaへの対応だったのかも知れない。「おサイフケータイ」として日本では既に親しまれてきたSuicaへの対応だが、iPhone 7でも可能になるということで、改めて注目を集めている。

2016年9月8日、次のような画像付きのツイートが投稿され、話題となった。

画像は、JR東日本の非接触型ICカードであるSuicaの利用可能エリアについて、同社のウェブサイトから引用したもののようだ。

同社のウェブサイトをよく見ると、「日本を、1枚で。首都圏はもちろん、全国各地でも。Suicaを利用できるエリアが全国に広がっています」というキャッチコピーで、相互利用が可能な全国の交通系ICカードが紹介されている。

ところがその図をよく見ると、PiTaPaエリアの引き出し線の陰に見えるのは四国だが、四国はなぜかスルーされている。これはどうしたことだろう?四国は......、四国はどうなっているの?

「私達四国県民は外国人ということですねwww」

Suica改札(Dai Watさん撮影、Flickrより)

JR四国には、他の地域にあるような独自のICカードが存在しない。ICOCAが使える区間があることにはあるのだが、香川県内の一部のみなのだ。四国全体からするとかなり使えるエリアは少ない。地元民の疎外感を、上記のツイートは強く刺激したようだ。

「いっそ四国なんて日本にはなかったってしてくれてもいいレベルです...」と、落胆の様子だ。

ツイッターにはこんな声も寄せられている。

「つまり本土から見たら私達四国県民は外国人ということですねwww」「独立国家四国ですからねぇ・・・」といった感想も......。

iPhone7発売がきっかけで、新たな「Suica地域格差」が表面化した、四国4県。鉄道での利用は限られているが、コンビニなどで電子マネーとしても利用できる。今後の利用範囲の拡大が期待できるのではないか。


JR今治駅ホーム(Rsaさん撮影、Wikimedia Commonより)