先のリオデジャネイロ五輪、陸上400mリレー決勝では、山縣亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥が見事なバトンワークの末、37秒60のアジア新記録で銀メダルを獲得した。

すると27日、TBS「S1」では、番組キャスター・小島瑠璃子が、第1走者を務めた山縣に行ったインタビューの模様を放送。そのスタートに隠された意外な事実が明かされた。

世界屈指のスタート技術を持つ山縣。今回の400mリレー決勝でも、ピストルが鳴ってからの反応速度を示すリアクションタイムは0.144で第3位。ウサイン・ボルトと走った100m個人準決勝のレースでも同組トップのリアクションタイムを出している。

まず「(ピストルの音を)聞いてから出てます?」と訊かれた山縣は、「耳で聞くと遅くなるので反射で出られるように。音が鳴ったら手が動くみたいに、そういう感じにしてます。感覚です」とコメント。

その上で彼は「(スターティング)ブロックを蹴って出るって思いますよね。僕の場合はブロックは蹴らない。結果的に蹴っていることが大事であって、蹴ろうと思って蹴ると遅い。後ろに残るんですよ、体重が」と続けたほか、「感覚としては前にゴミがあると思って。それを誰よりも先に拾いにいく」と明かした。

これには小島も「ゴミ拾いしてたんですか?」とビックリして大笑い。それでも「後ろに意識があるとゴミは1番に拾えない」と持論を展開した山縣。4年後の東京五輪に向けては「個人で9秒台出して決勝に残れる力をつけること。リレーでは自分の力をチームの原動力にして今度は金メダルを目指したい」と意気込んだ。