なぜ自ら依頼? 特別アナウンスで“イジリ”も「むしろ、うれしいこと」

 日本ハム・杉谷拳士内野手が敵地・西武プリンスドームでの“口撃”への思いを語った。

 西武戦前の打撃練習中、西武プリンスドームでウグイス嬢を務める西武広報・鈴木あずささんからの“口撃”が恒例となっている。栗山監督も“公認”の杉谷イジリだが、当の本人はどう思っているか? 杉谷に聞いた。

――「杉谷選手の思いのほか鋭い打球がスタンドに入ることがございます」、「内野も外野もベンチも守りますスイッチヒッターの杉谷選手」と心をえぐるような特別アナウンスもある。率直な感想は?

「僕は全然大丈夫です。むしろ、うれしいことです。お客さんの入った球場でアナウンスしてもらうだけでも、ありがたいことです。(アナウンスの内容も)いろいろ考えていただいているみたいで。僕は本当にうれしいです」

――昨夏に西武・鈴木広報に自らお願いしたそうで……。きっかけは?

「地元(東京・練馬区大泉学園町)が西武プリンスドームに近かったので。(大泉学園は)西武線沿線ですし、球場には地元の友だちがよく来るんです。それで『いいですか?』とお願いしたんです」

「特別アナウンスは西武プリンスドーム限定」

――ファンからは「こういうファンサービスはいい」と好評だが、やはり反響は大きいか?

「そうですね。友だちは僕の打撃練習に間に合うように、早めに球場に来るようになりましたね。(ナイターで、ベンチスタート時に打撃練習を行う)17時前には来てもらってます」

――ベンチスタート時のみのアナウンスだが、QVCマリンフィールドなど他球場でもチャンスがあれば?

「いやいや。それはいいです。西武は地元が近いので。特別アナウンスは西武プリンスドーム限定でお願いします!」

「7番・右翼」で先発出場した10日のソフトバンク戦(札幌ドーム)では4打数2安打と結果を出した。12日の西武プリンスドームでの西武との今季最終戦(13時試合開始)はスタメン出場する可能性はある。ベンチスタート時のみ行われる杉谷への“口撃”。会心の一撃はさく裂するか。