23日、東アジアカップに臨む日本代表が発表されました。その席で明らかになったのは、先に発表されていた予備登録メンバー50人のうち11人が負傷していること。「20パーセントを超える選手がケガをしている」とハリルホジッチ監督が嘆くのも無理ありません。

どうしてこんなにケガ人が多いのか。試合数が増えて選手の負担が増えたのでしょうか。確かにACLなどで長距離移動が増えたという問題はあります。ですが1995年は1チーム当たりのリーグ戦は52試合。しかもVゴールやPK戦までありました。1995年はヤマザキナビスコカップがなかったのですが、それでも今のリーグ戦34試合に、カップ戦最多で9試合を加えても43試合です。

選手の使う道具が変わって負担がかかっているのか。むしろ選手の体の負担を取り除いてくれているでしょう。試合が激しくスピーディーになった? 確かに進歩していますが、極端な差になっているとは思えません。

いろいろ考えているうちに、今年のコパ・アメリカに思い当たりました。コパ・アメリカは本当に激しくて、日本だとファウルになると思われるようなプレーが流されます。選手も「ファウルじゃないか」と文句を言うより、次のプレーにすぐ移っていきます。

「これが選手を強くしているのだ」と感じました。レフェリーはケガをさせるようなプレーには厳しいけれど、激しいプレーには寛容です。そして選手は激しいプレーでもファウルを取ってもらえないのを知っていて、そのために厳しいチャージを避けられるような技術を身につけています。

審判と選手の意識が日本とは違うのではないか。僕はそう結論づけています。そして将来的にケガ人を減らそうと思ったら、激しいプレーはもっと流していいのではないかと思っています。

(今週のこぼれ話)
先週は講演会で高知に行きました。最近、いろいろなところに出かけてうれしいのは、楽屋にプリンが用意してあること。高知にも素晴らしい味のプリンがありましたよ!

出かけたときは夜21時過ぎからやっとご飯ということもよくあります。そこまでお腹が持つのは、差し入れのおかげですね。高知でも夕飯の前にプリンを2つも食べてしまいました!