2024年1月29日、パレスチナ・ガザ地区。銃撃された車のなかに取り残された6歳の少女ヒンド・ラジャブは、救助を求めて70分以上、電話をつなぎ続けた。応対したのは、ガザから遠く離れたヨルダン川西岸ラマッラーにある赤新月社の緊急通報センター。救急車は車からわずか8分の距離にいたが、許可が下りるまで動けなかった。少女はその後、遺体で発見される。