読み終えた瞬間、どうだ、という作家の声が聞こえた気がした。『暁星』(双葉社)は、湊かなえの勝負作であると思う。飛龍があしらわれた表紙、帯には「ただ星を守りたかっただけ」という惹句が配されており、あらすじに関する情報が一切書かれていない。さすがにそれでは不親切と思ったのか、上記惹句の下には「フィクションとノンフィクション、2つの物語がつながったときに見える景色とは」という文字が並んでいる。相当小