熟慮や中庸といった精神的な姿勢の価値が回復されねばならない。私は精神科医で、2011年の福島での原発事故の後に2012年に南相馬市に移住してから、政治的な事柄について考えたり発言することが増えた。当初から自分のことをいわゆる「左派・リベラル」だと自認してきた。しかし、10年以上の年月を経て、次第に保守的な姿勢が強まった。今回はそのあたりの事情を説明したい。この記事では「左派」「リベラル」に大きな影響を与えて