2024年大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部と藤原道長。貧しい学者の娘はなぜ世界最高峰の文学作品を執筆できたのか。古記録をもとに平安時代の実像に迫ってきた倉本一宏氏が、2人のリアルな生涯をたどる!*倉本氏による連載は、毎月1、2回程度公開の予定です。極楽往生と懐妊祈願――道長の金峯山詣大河ドラマ「光る君へ」35話では、寛弘四年(一〇〇七)の道長の金峯山詣(きんぶせんもうで)が描かれた。金峯山は現奈良