兵庫県明石市には、源氏物語の第13帖「明石の巻」に登場する場所やモノに見立てられた名所が数々存在します。例えば、明石入道浜の館になぞらえた「善楽寺」にある“明石入道の碑”や、光源氏が明石の上に会いに行くために通った道とした「蔦の細道」(無量光寺内)などです。松平忠国が建てた「明石入道の碑」(善楽寺)(提供:明石市)これらは、文学に通じていたとされる明石藩の第五代藩主・松平忠国が、文学遺跡として