「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」は、日本企業にとってすでになじみ深い考え方となっており、「取り組んでいない」と答える企業の方が少数派だろう。しかしその「取り組み」は多くの場合、女性の管理職比率や障害者雇用率の目標を達成する、という「数合わせ」に終わりがちだ。新著「全員戦力化戦略人材不足と組織力開発」(日本経済新聞出版)を上梓した学習院大経済学部の守島基博教授は、D&Iを企業のメリットに