朝鮮戦争休戦から間もない1955年4月、当時の金日成首相は、朝鮮労働党全体会議で「党員たちの中で階級教養事業をさらに強化することについて」という演説を行った。「階級教養」とは聞き慣れない言葉だが、つまりは思想教育のことだ。資本主義から社会主義に移行するにあたっての階級闘争に臨むには、革命的な階級としての意識を高めねばならず、そのために地主や資本家階級、あるいは外敵に対する敵愾心を持たしめようというもの