「病院のベッドで添い寝をしていた目の前で娘は吐血し、出血箇所の確認のため口腔内に管を入れることになりました。検査を嫌がって泣く娘に、私が『妙ちゃん、がまんして、ごっくん』と呼びかけると、私を見て管を飲み込みました。それが最後の意思疎通でした。そのまま意識がなくなり旅立ちました」【写真】妙子さんが亡くなる直前、最後の力を込めて書いた絶筆岐阜市在住の可児佳代さん(65)は、2001年2月に娘の妙子さんが18