興味本位で観てみたら、うっかり“悪”に触れてしまった。その手触りが強烈に焼き付いて、もう二度と忘れることができない――映画『ザ・バニシング-消失-』を観たあとにそんな戦慄をおぼえました。1988年にオランダで公開され、30年の時を経て日本での劇場初公開となる本作は、失踪した女性をめぐる二人の男の心理劇。巨匠スタンリー・キューブリックはこの映画を3回観て「今まで観たなかでもっとも恐ろしい映画だ」と評していま