のこった、のこった――。だが土俵上には、審判と力士がそれぞれ1人。力士は見えない相手と相撲を取り、劣勢に追い込まれ、土俵外に出た。なにを書いているのか、と思われる読者もいるだろう。これは、大山祇(おおやまづみ)神社(愛媛県今治市)で旧暦の5月と9月に行われている神事、一人角力(ひとりずもう)だ。どのような相撲なのか、いつから始まったのかなど、Jタウンネット編集部は神社や力士に聞いてみた。「豊作を祈願し