神戸大学の金井壽宏教授は「キャリア・ドリフト」を唱えた。あらかじめ厳密な目標や計画を立ててそれに固執するよりも、そんなにうまく思った通りにはならないのだから、前向きな態度で漂流(drift)すればよく、その代わり、節目では漂流した軌跡をしっかりと振り返り、また今後の大まかな方向性を定めればよいという考え方である。自分で自身の仕事や役割を決めることができない以上、計画がその通りに実現する可能性は極めて低