内田篤人はバルネッタと火花…シャルケのサイドを巡るし烈な争い

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 国際Aマッチ週間が終わり、ドイツ・ブンデスリーガも4日から再開する。

 内田篤人が所属するシャルケは、第26節を終えて5位。中断前の第25節では、4位レヴァークーゼンにホームで0−1の惜敗を喫し、勝ち点差は6に広がった。ドイツ誌『キッカー』は、シーズン終盤の正念場を迎えるシャルケで、サイドのポジションをめぐる争いがヒートアップしていることを伝えている。

 右サイドでは内田がスイス代表トランクイロ・バルネッタと、左サイドでは、開幕戦の十字靭帯断裂負傷から復帰が見込まれる21歳のボスニア・ヘルツゴビナ代表セアド・コラシナツが、オーストリア代表のクリスティアン・フクスと火花を散らす。

 内田とコラシナツのシャルケとの契約がそれぞれ2018年、2017年までとなっているのに対し、バルネッタとフクスの契約は今シーズン限り。そのため、この争いは「期待のホープvsお役御免」の構図でもあるとしている。

 同誌は、「内田はドルトムントに0−3で敗れた第23節(2月28日)以来、パフォーマンスを理由にスタメン落ちしているが、これまでレギュラーとしての立ち位置を築いてきた。加えて、バルネッタは今週、体調不良から練習に不参加となっており、週末の出場には少し疑問符が残っている」と、内田がやや有利との見方を示している。

 今シーズンのリーグ戦で、内田は先発した18試合全てにフル出場し、途中出場が1試合であるのに対し、バルネッタは先発、途中出場ともに9試合(フル出場は4試合)。両選手の『キッカー』誌によるリーグ戦採点の平均点は、内田3.29点に対し、バルネッタは3.36点で、数字では内田が上回っていることが分かる(最高点1、最低点6)。

 内田とコラシナツは、それぞれのライバルと比較すると、より守備的であると分析。そして「このシーズン終盤の重要な局面で、内田とコラシナツがオールディー(=ベテラン)相手に勝てないようなことがあれば、それはシャルケの未来にとって非常に皮肉な結果になる」と加え、シャルケの将来を担う2人の奮起に期待をしているようだ。

 シャルケは5日、勝ち点1差の6位につけるアウクスブルクとアウェーで対戦する。