――続いて、ひなんちゅさんは他のメンバーから見てどんな人ですか?

すぅ:ひなは最初、すごくテンションが低いから、じわじわ良さが分かるタイプです。前はもっとギャルっぽかったから、初対面の時は「この人、機嫌悪いのかな?」とか「この人とはちょっと仲良くできないな」と思ってたんですけど、接するほどに面白い。色々な所ですごくギャップが見えるので、そこにまた惹かれるというか。男っぽいんですけど、一番女っぽくもある人です。うちらが頼りないので、うちらの前では「しっかりしなきゃ!」みたいな。サイサイの中では、どっしり構えてて、大黒柱のお父さんみたいな存在だけど、実は甘えん坊で、ふとした瞬間に見える弱さみたいな(笑)。うちらがメッチャしっかりしてたら、すごく甘えん坊だったと思います。

あいにゃん:すごく涙もろいですね。家族愛的なものに感動して、泣いてる。すぅの出身地の福島でライブした時に、お父さんとお母さんが来てくれてて、やり取りとかを見ると、何故かひなが泣くという。

ひなんちゅ:楽屋とかにそれぞれみんな家族とかが来てくれると、映画を観てるような気持ちになっちゃって、感動して泣いちゃいますね。みんなが頼りないという訳ではないんですけど、しっかりしなきゃと思う所があって。普段は結構、誰かに頼らないといけない感じの性格なので、そんなにすごくしっかりしている訳ではないです。意外とみんなに頼ってるんですけど、バンド内では一応リーダーとしてやっている体で。ドラムなので、がっしりと、お父さんみたいな気持ちでやってます(笑)。


ひなんちゅ

――最後に、あいにゃんさんは他のメンバーから見てどんな人ですか?

ひなんちゅ:あいにゃんは、サイサイが誇るマイナスイオンみたいな、癒し系ですね。誰に対しても優しいし、裏表が一番無い。色々なことを頑張ろうと思ってるのが分かるけど、抜けてるんで。ボケボケしてて、更年期なんで(笑)。今年47になるという。

あいにゃん:いやいやいや、中年?(笑)

ひなんちゅ:失敗しても、すぅと同じで、「あいにゃんったら」みたいな。怒るというか、愛されキャラですね。

すぅ:自分が失敗してもあまり怒られないし、誰かが失敗しても怒らない。

あいにゃん:怒るよー。

すぅ:理不尽なこととか、自分が違うと思ったことはしっかり言うけど、基本的に誰かが間違ってやっちゃったこととかを絶対責めないし、「大丈夫だよ!今日失敗したから、次は行けるよ!」みたいに。

ゆかるん:あいにゃんの周りには、いつでもどこでも、のんびりとゆったりしたオーラが流れてる感じですね。

あいにゃん:癒し系ですかね?(笑) 最年長なんですけど、最年長らしいことは何も出来てない…。

すぅ:そうですねー(笑)。

あいにゃん:みんなタイプはバラバラで違うけど、それが良いと思います。


あいにゃん

――そんな4人の共通点とは?

ひなんちゅ:「何かを犠牲にしてもバンドをやりたい!」という気持ちが一番大きいですかね。最初、私とすぅで始めた時、私は事務所に入ってなかったんですけど、すぅだけ所属してて、モデルの仕事も結構してたんです。でも、すぅはマネージャーに「私、バンドやりたいんで、もうモデルやりたくないです!」と言って、その時「この人は本当にバンドやりたいんだな、この人となら一緒にできるな。」と思ったんです。

あいにゃんを誘った時も、就活してたんですけど「バンドが一番やりたい!」と言って、就活を止めてバンドを一緒にやってくれたし。ゆかるんもZIP!とか読モの活動とかしてたので、3人と初めて会った時に「練習とか大変だけど大丈夫?」って聞いたら、「練習したいし、もうバンド一本でやる気でいるから!」と言ってくれて、すごく嬉しかったですね。みんなどんなことがあっても、何よりもバンドとメンバーが最優先だし、そういうのが日常生活でも感じられるのがいいなと思います。「4人でいるのが一番楽しい」という気持ちが大事だなと思います。