――すぅさんが書かれる歌詞は、他のメンバーから見て如何ですか?

ひなんちゅ:色んな曲を書いてて、まだアルバムとかシングルになってない曲もいっぱいあるんですけど、全部に言えるのは、分かりやすいし、キャッチーで、言い回しが上手いなと。多分、踏もうと思って韻を踏むんじゃなくて、流れで出来ちゃうみたいな、考えてないでポンポン出ちゃうタイプ。そういう曲の方が得意なんだろうなと思うし、面白いなと思う。

ゆかるん:すぅの歌詞って、曲によって全然表情が違うので、出来上がった歌詞を聴くのも、歌詞だけ見ててもすごく楽しいんですね。朗読したくなるぐらい、言葉遊びが上手くて世界観があるから、すごいなと思いますね。すぅにしか書けないし、すぅだからこういう歌詞が出来上がるんだなと、毎回思います。

ひなんちゅ:国語とか漢字とか出来なくても、文章って書けるんだって思う(笑)。可能性があるのが、自分達にもすごく自信になります。

ゆかるん:『手をつないで』は英語がメッチャ出来る人みたいだよね。

すぅ:翻訳、メッチャ使ったから(笑)。現代は進化してますから! 何でも出来ますから!!

――「手をつないで」のミュージックビデオは個人的にも好きなのですが、今までにないサイサイの新たな魅力を感じました。

すぅ:初期の初期に作ってた、昔からあった曲なんですけど、その頃はサウンド・プロデューサーのクボナオキくんも、すぅのキーに合わせて曲を作ることも知らなくて。キーがちょっと低かったから、曲調も全然違って聴こえてたし、歌詞もちょっと違うし、メロディも今とは全然違くて。歌詞も楽器も全部リアレンジして、今の形になったんですけど、サイサイにしてはちょっとポップと言うか、爽やかな青春ソングという感じで。ツルッと聴ける感じですけど、クラップとか一緒に歌えるフレーズもあるので、ライブだとすごく盛り上がる曲かなと思いますね。



――ジャケットやミュージックビデオの撮影で、メンバーから衣装などについて意見を出されますか?

ひなんちゅ:スタイリストさんはいるんですけど、衣装は自分達で決めたり、一緒に選んだり、予め「こういう雰囲気にしたい」と言う時もあります。曲のイメージとか、4人のバランスとかは毎回すごく気にして。でも、“衣装”という派手な感じではなくて、いつも私服っぽい感じが多いですね。真似しやすい、みんなが買えるようなブランドが多いです。

ゆかるん:テーマを何にするかとか、色はこういう感じにしようとか、ロックな曲だから、みんなモノトーンで合わせてみようとか、そういうのはみんなで決めますね。

あいにゃん:自分達が着たい方向性を決めたら、似たような画像とかをスタイリストさんにLINEで送って。そこからスタイリストさんが用意してくれて、みんなでバランスを見て、という感じで毎回選んでますね。