「残りの16試合すべてに勝つこともできる」。ミランのフィリッポ・インザーギ監督の言葉だ。高らかに宣言したわけではない。だが、それに近いコメントだろう。

前節ユヴェントスに敗れたミランだが、1月の補強によって生じた熱意は冷めていない。インザーギ監督は信じている。15日のセリエA第23節エンポリ戦を前に、同監督は次のように述べた。

「優先すべきは、ミランが再びクリスマス前のプレーができるようにすることだ。うまくやるための条件はそろっている。1月は重要な選手たちが加わった。すべての試合に勝つことも不可能だとは思わない。我々は今の順位に激怒しなければいけないんだ。難しい時期であり、それは隠さない。だが、仕事をすることで上に戻ることができるはずだ」

「幸いにも、重要な選手たちが戻ってきている。新加入の選手たちが熱意をもたらしてくれた。ユーヴェ戦でもそれが見られたと思う。正しいスピリットと、ミランを大事にしたいと思う選手たちが加わってくれた。だから、会長と(アドリアーノ・)ガッリアーニ代表取締役に感謝している」

「エンポリはフィオレンティーナやナポリ、ローマを相手に敵地で引き分けている。それぞれ勝利に値する試合だった。私はすべて見ている。彼らはもはや昇格組ではなく、セリエAの一つの現実なんだ。素晴らしいパフォーマンスを見せている」

「今は勝利を手にすることが必要だ。我々は4試合のうちホームで3試合を戦う。それを生かさなければいけない。サポーターには忍耐を求めたい。彼らがすでにたくさん我慢してきてくれたことは分かっている。だが、試合の90分間で我々には彼らのサポートが必要なんだ。試合後にブーイングに値するなら、我々はそれを受け止める」

最後に、インザーギ監督はクラブの売却について次のように話している。

「会長がミランから遠ざかるとは思わない。彼は勝利を取り戻すことを望んでいる。我々の困難は理解してくれているんだ。彼は非常にインテリジェントな人で、良い時期でもより多くを求め、悪い時期はそばで支えてくれるんだよ」