【自撮り棒】ギークなおっさんが語る。「いいね!」がもっと貰える撮影テクまとめ

写真拡大

いいおっさんが、自撮り棒なんて使えるか!

「自撮りアイドル」原田真緒に聞く撮影テクニック

なんて思っていた時期が僕にもありました。ライター小暮、35歳1児の父。立派なアラフォー世代であります。スマホやカメラといったガジェットが大好物なため、「それ」が若い世代の間で流行っているというのは知っていたのですが、まさか自分が使うようになるなんてね。

とあるキッカケがありまして、自撮り棒をいただいたのです。しかし、です。

「えー、これで自分撮るの? 恥ずかしくない?」

と、35歳男子は当然躊躇するわけですよ。いや、でもせっかくのコチラが喜ぶであろうと送っていただいた頂き物。そのままそっと閉まっておくのは人道に反しています。これは使わねば! 恥ずかしおっさん心を抑えつつ、iPhoneをセットして、棒を伸して撮影。うん、これは……。

うおおおお。超伸びる、すげえ角度で撮れる! なにこれすごい。

と、撮られた写真を見てみて、予想を上回る画角に35歳のおっさん、マジびっくり。今風に言うとヤバイ。調子に乗って色んな所に持って行っては「じゃーん!」と取り出してパシャパシャ。すっかり自撮り棒おじさんとなってしまいました。だって楽しいんだもん。

しかも、たくさん使っているうちに自撮り棒撮影のコツもつかみ始めてきました。自撮り棒は、ただ伸して撮ればいいだけじゃない! ということに気がついたのです。そこで、ギークな自撮り棒おじさんがあみだした、自撮り棒でもっとステキに撮れる5つポイントをご紹介していきましょう。これらに気を使えば、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSでも高評価間違いなしです(やや誇張)。

まずはこれから自撮り棒が欲しい! と考えている方に向けたポイントを2点ほど。

■1.手元シャッターモデルを選びます

手軽に効果が高いのは、まず機器の選択です。自撮り棒の中には持ち手にシャッターボタンが無いものもあります。それらはBluetooth接続のシャッターボタンを使うことで手元でシャッターを切れますが、多くの場合は別売です。別売りでシャッターを購入したとしても、自撮り棒を持つ手とシャッターボタンを持つ手がそれぞれ必要で、ポーズが制限されてしまうんです。手軽に、気軽に撮影したいというのであれば、最初から手元でシャッターを切れるモデルを選ぶのが正解でしょう。

最近の自撮り棒は、イヤホンジャックに接続することで手元でシャッターが切れるようなものがありますので、そちらを選ぶほうが無難です。ただし、音量の「+」ボタンをシャッターに割り当て可能な機種に限りるので、購入前にはその対応も確認しておきましょう。iPhone系なら問題ありません。Xperiaの場合はカメラアプリの設定から「+」ボタンのシャッター割り当て変更が可能です。

■2.ちゃんと挟めるものを選びます

そんなまさか。いや、多いトラブルです。最近のスマホは軒並み5インチを超える大画面モデル。そのため、付属のマウンターじゃ挟めない! というトラブルも多発しています。そのため製品情報の対応機器に、自分の機種が含まれているか? を確認してから購入しましょう。

さらに言うなれば、ちゃんとケースを含んだ大きさを挟めるか? まで確認しておくといいですね。可動範囲の長さを明記してある製品。もしくは店頭で実際に自分のスマホを挟んでみることをおすすめします。なお、僕が使用しているのは『FUN-TA-STICK EZ』。iPhone 6 Plusの大きさも問題なくホールドできます。

続いては撮影時のポイント。こちらを知っているだけで自撮りは格段に綺麗に、楽しく撮れます。

■3.自由な角度で楽しみます

自撮り棒を持つとついつい上に掲げたくなります。背景が映らなくなりますが、それはそれで味のある写真になるんです。

ほらね。SNSなどで高評価を貰える写真というのは、「綺麗な写真」ではありません。どちらかと言えば楽しんでいる様子が伝わるような「面白い写真」の方が圧倒的に「いいね!」の対象となるんです。自撮り棒を使う時は、手持ちでは撮れない画角での撮影にチャレンジしてみましょう。

もちろん、そればかりだと一体どこに行ったの? となってしまうので、観光に行った際はちゃんと水平に持って、背景を含めた写真も撮影しておきましょうね。

■4.暗い所での撮影は加工を前提にしましょう

自撮りで使うインカメラ、基本的に画質はイマイチです。明るさが十分に足りている屋外や、屋内でも光量の多い昼間であれば問題はありません。一方で夜間撮影となると、光量が落ちるためシャッタースピードやISO感度が落ちます。結果どうなるか? というと、もうそれはブレブレでザラザラな酷い写真になってしまうんです。

基本的な対策としては、「両手でしっかり持って手ブレを防ぐ」「なるべく明るい場所に移動する」というものがありますが、それでも効果は限られます。そのため、暗所での撮影の場合は、もう画質にこだわるのではなく、「いい味」が出せるような方向に持っていくというのがポイントです。

さっきの暗い写真でも「LINEカメラ」でちょっと加工してあげれば、ヴィンテージ風に。暗い室内のムーディーな雰囲気が助長され、不思議と画質の粗さも味わいとなってくるのです。

■5.広角レンズを組み合わせてみましょう

最後はやや上級者向けのテクニック。スマホに取り付けられる広角レンズを使ってみましょう。こちらはもっと広範囲を写したい! という時に活躍します。自撮り棒だけでも自分と背景を収めることができますが、広角レンズを使うことでさらに効果はアップします。

普通に撮影するよりも多くの情報を入れられますよね。ポートレート撮影や多人数での撮影時に効果を発揮します。もちろん自撮り棒を使わずとも広角撮影は楽しい物なので、ひとつ用意しておくと面白い絵も撮れるはずですよ。

ちなみにこの写真は150度の広角撮影が可能な、サンワサプライの「400-CAM045」で撮りました。

■番外.必読! 自撮り棒を使うにあたっての注意点

◯周囲の安全を確認しましょう

自撮り棒は長く伸ばすと90cmくらいになります。そこからさらに腕を伸ばすとなると、およそ150cmくらいの長さになると思ってください。これだけの棒を構えるとなると、やはり安全確認が必要不可欠です。撮影するときは、かならず周囲を見回して。人口過密な所では利用しないように。また、周囲に人が居る時は伸ばし過ぎないといった気遣いを忘れないようにしましょう。

逆に周囲の安全が確認されていれば、いろいろな撮り方が楽しめますよ。

使い方次第で色々な面白い撮り方ができる自撮り棒。ここで紹介したテクニックを抑えておけば、きっとSNSでの「いいね!」を量産できるに違いありません。