クリスマスを控えてミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役が素早く動いた。アトレティコ・マドリーMFアレッシオ・チェルチの争奪戦でインテルを追い抜いたのだ。チェルチはレンタルでのミラン加入に大きく近づいている。一方、同じくレンタルで、ミランFWフェルナンド・トーレスもアトレティコ復帰に向かっているところだ。26日が交渉のまとまる日となるかもしれない。

落胆は1月からリベンジに向けた魅力的な冒険となるかもしれない。スペインでのチェルチも、イタリアでのF・トーレスも、それぞれ失敗している。ディエゴ・シメオネ監督とフィリッポ・インザーギ監督に部分的にしか起用されず、決して主役になることはなく、サポーターからもあまり好まれなかった。

F・トーレスはプレミアリーグ復帰が、チェルチはインテルからの強い関心が騒がれていた。インテルのロベルト・マンチーニ監督は以前から同選手を評価していたが、ミランはまさしく速攻で、アトレティコとのレンタルトレードをまとめたようだ。

チェルチとF・トーレスのトレードに、インザーギ監督は満足だろう。前線でMF本田圭佑の離脱(アジアカップ)によって生じる穴を埋めることができ、この数か月で力を発揮できなかったストライカーを放出することができるからだ。

トレードに向けてのプッシュは、24日にすでに見られていた。アトレティコのアシスタントコーチであるモノ・ブルゴス氏が、「フェルナンド復帰? 自分の意見で誰にも問題を生じさせたくはないが、実現したら私にとっては素晴らしいことだろうね」と話していた。