1月にFWフェルナンド・トーレスを放出するかどうか、ミランは悩んでいる。イギリスでは、一部メディアが古巣であるリヴァプールへの復帰が確実と報じており、マーケット再開が近づく中で、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、14日のナポリ戦を前に同選手について次のように話した。

「彼は出て行かないと思う。ただ、マーケットは予想できないものだ。F・トーレスは不運だった。ケガをしたんだ。それに、異なるリーグから来た選手だからね。忍耐が必要だよ。彼は重要な選手であり、必ず復活するさ」

一方で、ガッリアーニ代表取締役は3位争いについても言及した。シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長は、ミランが3位に必ず入ると話しているが、フィリッポ・インザーギ監督は慎重な姿勢を見せている。ガッリアーニ代表取締役はこのように述べた。

「ミランは必ず3位を争わなければいけない。チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの経済格差は、ますます大きくなっているんだ。会長と監督の考えは同じだよ。それぞれのニュアンスがある」

「私のニュアンスは、より会長に近いものだ。ミランがこの位置を争わないわけにはいかない。我々はジェノヴァ勢やラツィオ、フィオレンティーナと3位を争っている。上位2チームの後ろは大きな集団なんだ」

また、ナポリを下した試合後、ガッリアーニ代表取締役は「この3試合で1失点。しかもCKからの失点だった。失点に関して流れを変えられたことを願っている」とコメント。1月の補強については、このように述べた。

「ディフェンスで3人の選手が加わる。2人のサイドバック、(マッティア・)デ・シリオと(イニャツィオ・)アバーテ、そしてセンターバックのアレックスだ。3人とも中断明けから戻ってくる。彼らが我々の新戦力だよ。(ジェノアFWディエゴ・)ペロッティ? 彼の移籍は不可能だろう」

そのペロッティについて『Sky』のコメンテーターであるズボニミール・ボバン氏が話している際に、司会者のイラーリア・ダミーコ女史が「ミランのマーケットの相談役でもあるの?」と話を振ると、ガッリアーニ代表取締役はすかさず「私は彼を信じている。ミランで彼が稼いだお金があれば、最低限はやれるはずだ」と冗談を飛ばした。

さらに、同代表取締役が「ズボニミール、ザグレブの価値はどれくらいだい? 君がミランで稼いだ金額なら、ザグレブの半分と街の城をすべて買えるだろう?」と続けると、ボバン氏は「我々は共産主義だったから、城なんてないんだ」と返している。