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健康管理はその1つに過ぎない。

アップル社CEOのティム・クックは火曜日、報道関係者を前に「文字通り」彼が袖に隠していたものを公開した。「全く新しい製品です。人々がこの製品カテゴリーから期待することを再定義するものだと、我々は確信しています」。

彼が話しているのは、無論、新しい「Apple Watch」のことだ(小文字の「i」がついてないことに注目)。この四角い新ウェアラブル・デバイスは、サイズが2つあり、素材とストラップの色は選択可能となっている。そして単に時間を教えてくれるだけのものではない。これは手首につけることができる健康管理とフィットネスのガジェットなのだ。そして音声操作も可能なコミュニケーター機能も付いている。Pebble Steelより小さく、噂よりも丸みを帯びて、角ばった印象はない。

無論、我々は来年の「早い時期」までApple Watchを手にすることはできない。たとえインターフェイスが、少々取っ付きにくくても、その可能性は興味をそそるものだ。

一種の「デジタルクラウン」―古い歯車式の腕時計に付いていたネジ巻きようのノブを覚えているだろうか?―が、スクロール・ホイールの役割を果たし、上下方向やズームイン・アウト等のナビゲーションを行う。だがいくつかの操作にはスクリーンのスワイプが必要となる。その他には「圧力感知スクリーン」を活用して「Force Touch」、つまり意図的にディスプレイを押すことで入力する機能もある…これは「タップ」や長押しとはどこか違ったもののようだ。

はっきりとはわからないが、Apple Watchはタップとの違いを識別するようだ。なんにせよ、利用者には少しばかり勉強や練習が必要かもしれない。iOSユーザーが慣れ親しんできたものとは違ったインターフェイスになりそうなのだ。

このデバイスは手首を挙げた時にスクリーンをオンにし、スクロールを重くするスピンやうっかり触れた時の誤作動を軽減する。便利なSiri対応の音声機能も備え、手首に向かって話すことでメッセージに応答する、といったことも可能になる。

Apple Watchでできること:

・複数の手首に面した内蔵センサーを活用したフィットネス及び健康管理

・iPhoneの通知を受け取る(そのとおり、この時計にはもちろんiPhoneが必要だ)

・他のApple Watchとの通信

・LEDとセンサーを活用して心拍数を測定

・腕時計をターミナルに接触させることで商品を購入(近距離無線通信を利用)

・Siri経由のアクション開始やメッセージの口述

・時計盤面の変更

・ターン・バイ・ターン方式ナビ用のマップや、友人と会話できるコミュニケーターツールといった、様々な機能

・お気に入りの写真の表示

・手首からツイート

・航空会社のフライトスケジュールを確認

・デバイスを振ることでホテルの部屋のドアを解錠

・カレンダーのデータや音楽情報等、ウィジェット的にカスタマイズされた情報の表示(少しAndroid Wear的な風味ではある)

・いわゆる「taptic engine」を使用した通知バイブレーション

少し突飛な機能の1つが、ユーザーの心拍パターンを取り込み、その鼓動と振動を同期させて他のWatchに送る機能だ。キーボードは使えないようだが、Watchに話しかけるか、絵文字を使って感情を表すことはできる。

ここで触れた機能に加え、使用範囲は広い。Pinterestや、BMW車を見つけたりモニターしたりできる機能、野球メジャーリーグの試合結果、ナイキのフィットネスや、Honeywellの接続済みサーモスタットの制御などがある。予想されていたHomeKitとの統合ではないが、腕から家を操作する日に一歩近づいたとは言える。

他の外部デベロッパー達は、提供予定のWatchKit SDKを使用して、この時計の新しくてイカした使い道を開発できるようになる。機能の拡充に期待したい。

Adriana Lee
[原文]