中国メディアの21世紀新聞網は4日、世界最大の自動車市場である中国でトヨタは絶え間ない新車投入を行う計画と報じ、「眠りから覚めたトヨタが攻勢に転じる」と論じた。(イメージ写真提供:(C)  Marc Gutierrez/123RF.COM)

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 中国メディアの21世紀新聞網は4日、世界最大の自動車市場である中国で、トヨタは絶え間ない新車投入を行う計画を立てていると報じ、「眠りから覚めたトヨタが攻勢に転じる」と論じた。

 記事はトヨタの中国における合弁企業である広汽トヨタの関係者の話として「今年と来年だけで新車を6車種投入し、ラインナップを速やかに充実させる」と伝える一方、ラインナップを増やすことは合弁企業側の販売戦術が試されることにつながると指摘した。

 続けて、トヨタ側はブランド、自動車という商品、生産技術やマネジメント方法などを提供しているうえで、合弁企業側が中国市場で明確な「回答(販売実績)」を出すことができなければ大規模な改革が必要になると主張。

 さらに、「トヨタは中国の南北にある合弁企業を統括する会社も持っているが、それぞれの合弁企業に対する発言権は大きくなく、コミュニケーションも密ではないため、現在の体制下では差別化された戦略を打ち出しにくい」とし、トヨタはフォルクスワーゲンのように合弁企業をまとめることを考えているのではないかとの見解を示した。

 トヨタの2013年における中国市場での販売台数は約91万7500台にとどまり、全世界での販売台数の10%以下にとどまったものの、記事は「中国市場はそれだけトヨタにとっては伸びしろがある市場でもある」と指摘。トヨタが14年の販売台数を110万台とすることを目標として掲げ、さらに将来的には200万台に引き上げる方針だと伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)  Marc Gutierrez/123RF.COM)