MF 扇原貴宏 山口蛍
DF 丸橋祐介 山下達也 カチャル 酒本憲幸
GK キム・ジンヒョン

FW ニコルス
MF 楠神順平 杉本健勇 柿谷曜一朗
MF 長谷川アーリア 山口蛍
DF 丸橋祐介 山下達也 カチャル 酒本憲幸
GK キム・ジンヒョン


セットプレイから1つ。CSKAモスクワで本田と共にプレイしていた事があるヴァグネル・ラヴの個人技から2つ。ラヴはCSKAモスクワでも大活躍していたし、この試合のあの2つの得点シーンのようなプレイはCSKAモスクワ時代にも何度も観たが、特に中国のクラブは脱アジアレベルの外国籍選手を多く揃えるようになってきているので、それを止められないようだと、JのクラブがACLで躍進するのは難しくなってきていると思う。やはり、かつてのように、Jに脱アジアレベルのアタッカーがほぼ存在しなくなっている、というのは、単純に戦力として云々という事だけではなく、日本人選手の守備力を高める事も難しくしているのではないか、という事も感じる。

もちろんそれは、能力、という事だけではなく、慣れ、という事もあるとは思うが、どちらにしても、やはりJリーグのレベルの低下を起こさないためには、資金力を高めて、もっと能力の高い外国籍選手をJリーグに増やさなければならないと思う。そして、そういう意味では、フォルランとカチャル、特にフォルランを獲得したセレッソ大阪には、日本人選手にも良い選手が揃っているし、一気にJリーグを牽引するような強い強いクラブになって欲しいと思っているのだが、ハッキリ言って今は躓いていると言える。個人的には、フォルランは初年度からそこまで凄い活躍をするとは思っていなかったが、それでもやはり、予想以上に活躍できていない、という感じはあって、緊急ミーティング的なものが必要なのではないかとも思っている。

そして、もしそれでもダメだった場合には、早い段階で監督を代える、という事も実行する必要があるような気がする。攻守において連携が噛み合っていないし、フォルランだけではなく、柿谷、南野、杉本、長谷川アーリアジャスール、扇原、山口、という選手たちの良さもあまり引き出せていないし、ポポヴィッチ監督がどうしたいのかもほとんど伝わってこない。つまり、コンセプトが伝わってこない。柿谷とフォルランを使った堅守カウンターサッカーをしたいのか、タレント力の高さを活かしてポゼッションサッカーをしたいのか、どの位置でどのような方法で守りたいのか、どのようなイメージを描いた攻撃を作りたいのか、それが見えてこない。おそらく、今一番ピンチになっているのは、ポポヴィッチ監督だと思う。