車で外出なんてもってのほか…

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先日まで「楽天・田中シカゴへメジャー交渉開始!」というキャプションをどこかで見たのだが、今日になり「寒いのでシカゴには行かない!」なんていう声が耳に入った。

はいはい、そうですとも! シカゴの今週始めの気温はなんとー26℃という、とんでもない事になっていた。もちろん寒さだけの理由でシカゴを避けたとは思いたくない。

しかし寒さもやはり「理由」にはなる、と心から思うほどの数日だった。田中選手の住環境視察となると、アスリートならでは体調調整には気候も関係するだろう。-26℃という気温は、南極の3月や4月の平均気温らしい、ペンギンではない我々人間が普通に生活できる環境という訳にはいかない。

殆どの学校が2日間程閉鎖、電車もストップ、停電になったところもあり、散々な数日を過ごした人も多い。堂々と仕事を休んだ人も多く、自分を守らなくてはいけないという精神が働いた日でもある。通勤中の事故や凍傷、誰が責任を取ってくれるのか!ということになる。

南極なみの気温シカゴのメディアで盛り上がった、サイエンスプロジェクトを紹介したい。
・熱湯が入ったコップを思いっきり2階の窓から下へ向かってかけると、一瞬して雪っぽくなる。
(その後このプロジェクトは「火傷」発生に繋がり、危険な遊びレッテルを貼られてしまった。熱湯をかける際に、風の勢いを考えず自分方向に流れてかけてしまった結果の火傷や、下に落とさず近距離でかけて誤って自分自身にかけてしまった火傷多発した)
・シャボン玉
シャボン玉、ふくらむ間にガラスのようにパリンパリンになる。

大人でも興味が湧く科学実験だが、これらは屋外でのアクティビティ。安全防備で望みたいところ。なんたって3〜5分で凍傷可能な温度だったらしい。

事故や凍傷の心配をせずに家に閉じこもっていれば良い、とは思うものの何か必要なものがあったり、雪が柔らかいうちに車の雪落としをしなくては、となかなかそうもいかない。

シカゴ市内は路駐が多く、メインな大きな通りは除雪車が走って綺麗になっているのだが、住宅街などのサイドストリートは遅れてくる。そして路駐の雪かきというのは本当に面倒なのだ。雪かきをしないと車を出せない。その雪かきに費やす時間が1時間近くかかる時もある。

その上この気温のなかでの雪かき、いくら肌露出0%モコモコ着込んでいても靴下2枚重ねても効果はない。寒いの飛び越えて痛い! そんな思いが市民にあるのだろう「シカゴ・ディブス」と言われる伝統? 文化? がある。

路駐の雪かきをして車を出した跡に「自分の場所取り」をする。1時間もかかって雪かきした場所を他人に取られてたまるかい!という感じだ。
路上駐車のその路上、勿論公共のストリートで誰のものでもありません。強いて言えば市のものでしょう。しかし椅子がおいてあったり、変な置物があったり、大きな字で「ここは私が雪かきした場所、あなたは何もしてないでしょ?」なんて書かれた看板が道に置いてあったり、すごい光景を見る事が出来る。

寒い時には胸を張って「シカゴに遊びに来て〜」とは言えませんが、夏、夏なら楽しいですよ! 夏に是非いらしてください。マー君も夏なら絶対にシカゴ、何の問題もないと思いますよ。福留選手や井口選手もシカゴに数年いましたから。
(シカゴ/あらた)