韓国は1960年代後半から1970年代にかけて漢江の奇跡と呼ばれる高度経済成長を実現し、サムスンや現代自動車は韓国を代表する企業へと成長した。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国は1960年代後半から1970年代にかけて漢江の奇跡と呼ばれる高度経済成長を実現し、サムスンや現代自動車は韓国を代表する企業へと成長した。

 中国の大手検索サイト百度の韓国について討論する掲示板に「どうして韓国人はこんなにも偉大な民族なのか?」という韓国を評価するスレッドが立てられた。スレ主が韓国人なのか中国人なのかは不明だが、韓国にとって中国や日本、ロシアなど眼中になく、「21世紀は韓国の時代だ」と言い切っている。

 スレ主は、「21世紀は韓国の時代」と主張しているものの、“21世紀は米国の時代”、“中国の時代”などの意見は耳にするが、“21世紀は韓国の時代”という意見を聞いたことがある人がどれほどいるか、はなはだ疑問である。

 中国のネットユーザーからは、「まぁ宇宙を創造するような国だし、別に不思議ではないよね」など、スレ主に同調するかのように見えるコメントが寄せられたが、明らかに韓国起源説を揶揄(やゆ)した皮肉だ。

 中国人のなかには、21世紀は“中国の時代だ”と信じている人も少なくないようで、「韓国にあるものは中国にもある。ないのは米兵だけだ。そのうち中国は世界のリーダーになる」と自信にあふれたコメントも寄せられた。

 人口5000万人足らずの韓国が先進国まで上り詰めた過程は確かに評価できよう。しかし、近年の韓国経済はすでにボロボロであり、「21世紀が韓国の時代」になるとはにわかに信じがたい。

 一方、深刻な大気汚染や共産党の腐敗問題など、国内に多くの問題を抱えている中国が世界のリーダーになれるというのも希望的観測ではないだろうか。

 いずれにしても、スレ主の“韓国人は偉大”という主張は中国人ネットユーザーにとってはまともに取り合うに値しない議題のようで、スレ主に心から賛同するユーザーはいなかった。

 リーダー的存在として認められるためには、国家としてどのように評価されているのか、現状認識をすることが肝要だ。ここに、最近発表された「国家ブランド価値」なるランキングを取り上げた記事を紹介する。

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 韓国の産業政策研究院は6日、ソウルの大韓商工会議所で開催された「2013年コリアブランドカンファレンス」で、韓国の国家ブランド価値が1兆9000億ドル(約187兆2800億円)にのぼり、調査対象国39カ国のうち9位にランクインしたと発表した。複数の韓国メディアが報じた。(中略) 韓国は12年度の調査でも9位だったが、ブランド価値は3000億ドル増加した。しかし、親近度では17位と低く、世界の人々にとって「韓国」はまだまだ馴染みのない国であることが分かった。(2013年11月6日付、サーチナ掲載「韓国、国家ブランド価値ランクで39カ国中9位…日本は4位」より)

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 21世紀中に世界のリーダーと称されるのは、かなり難しそうだ。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:123RF)