雨季で視界も少なくなったマニラを背景に、明日世界戦に挑む大石幸史(C)MMAPLANET

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いよいよ明日、31日(金・現地時間)にフィリピン、マニラのSMモール・オブ・エイジア・アリーナで開催されるOFC09「RISE TO POWER」。大会前日となった30日にオフィシャル公開計量を終えたファイターたち。

OFC初陣が世界戦となった大石幸史も、王者ホノリオ・バナリオも問題なく計量を終えた。夜のパブリック計量を前に食事をとり、休息に入った大石にインタビューを試みた。

――フェザー級3試合目を迎え、海外での減量に苦労などはありましたか。

「やはり知っている場所ではないので、日本と同じような計画的にできないので、計量前日にあまり体重を残さないようにサウナに行ったりしました。順調に体重も落ちたので、体調も問題ないです」

――去年の8月にLFCで戦い、アジア2戦目を迎えた大石選手ですが、OFCに関してどのような印象を持っていますか。

「OFCはアジアのなかで、大きな大会に成長しているというイメージは持っています」

――そこで最初の試合がタイトルマッチとなりました。

「正直、試合のオファーを貰った時はビックリしました。でも、まぁチャンスをいただけるのであれば、やらないでいることはないので」

――LFC、パンクラスを経てリングからケージという大きな違いでなく、ルール的にも細かい部分で違いがあります。その辺りのアジャストは問題なかったですか。

「ルールに応じて、少しずつ意識を変えて練習をしてきましたが、基本的に自分には長い間やってきたスタイルがあるので、そこは崩さずにルールのなかで使える技術を使えるように心がけました。金網に関しては、リングでなく金網の試合をしている選手も多くなっているので。そういう人たちと練習していると、自分のどこが足りないのかとか、リングとの違いとか気付くと、その部分に重点を置いたりしてきました。徐々に変わってきた部分はあると思います。

一緒に練習している人も、それぞれが自分の出ている試合のルールで練習しようとはしているんですけど、金網でヒジ有りという選手は多くなってきました。リングである道場の方が少ないですし、壁を使って金網に近い練習をしている人が多いですね」

――その練習ですが、今回の試合に向けてどこでトレーニングを積んできたのでしょうか。

「パンクラスism、グランドスラムさん、Heartsさん、Deepさん、ロータス世田谷さんですね。本当にバラバラで、曜日ごとにプロ練習に参加させていただいている形で。総合的な練習をしているところもあれば、寝技を中心にしているところもあるので、一つ一つのジムの特色に応じて吸収させてもらっています。あと、打撃はボクシングジムに通っています」

――今回の対戦相手、ホノリオ・バナリオというファイターは大石選手の長いキャリアのなかでも、あまりいなかったタイプのファイターだと思います。

「試合経験は少ないのですが、上手いですね。攻める場所、抜く場所を持っていて。攻める場所での攻撃が的確で、本当に上手くて技術が高い選手です。まぁ、チャンピオンなんでそれはそうなんでしょうけど」

――気を付けたい部分はどこですか。

「スタンドで上手く当てて来るんで。タイミングを変えたり、足も手も使えるのでリズムが違いますから、そこで攻撃を貰わないようにしたいですね」

――大石選手はボクシングで戦うことが多くなっていますが、相手は組技の方を苦手とする選手です。

「そこを踏まえて、総合的に戦おうと思っています。テイクダウンも考えていますし。何かに偏らないで戦っていきたいです」

――以前、フィリピンでも戦っていますが、その経験はいきるでしょうか。

「5年ぐらい前だし、前に来たときは湿気がこんなになかったんです。日本にいるときに調べて、気温が高くて湿気も高いということは頭に入れてきたので、その辺りは環境が違うので気を付けてきたつもりです。ただ、会場は屋内ですし冷房が効いて、湿度は下がるんじゃないかと思っています」