レナウン、中国企業の子会社に

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 レナウンが、同社の筆頭株主である山東如意科技集団有限公司(以下、山東如意)とその親会社の済寧如意投資有限公司(済寧如意)との間で資本業務提携契約を締結し、済寧如意に対する第三者割当増資を実施すると発表した。これにより如意グループの出資比率は41%から53%になり、同社は如意グループの連結子会社となる。今後は両社が持つ経営資源を最大限に活用し、国内事業基盤の強化と海外事業の成長と拡大を目指すという。

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 レナウンは経営再建と資本増強策の一環として、2010年7月に山東如意と資本業務提携し、山東如意が筆頭株主になった。その後、新株式発行で調達した資金を店舗改装等の設備や販売促進活動の推進といったブランド価値向上のための施策に投資。山東如意との合弁会社として設立した北京レナウン如意時商貿有限公司を通じた中国展開や、小売事業における既存ブランドの出店拡大、新ブランドの立ち上げといった様々な取り組みで、財務体質の強化を含めた一定の効果を得てきたという。

 同社は、今後業績を本格的に回復させて成長戦略を進めるためには、如意グループの信用力を活用する必要があると判断して今回の契約と第三者割当増資を決定。日本国内におけるSCなど商業施設等への販路拡大をはじめ、小売事業の拡大からEコマース事業の発展まで、如意グループのアパレル部門の中核として両社の協力関係を強化する。第三者割当増資は5月31日から実施し、約29億円を増資する。

■レナウン
 http://www.renown.com/